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非破壊編集のメリットを今一度、具体的に考えてみよう。
例として、貴方が自分のライブ音源を編集する場合のことを考えてみよう。
50分程度のライブソースをPCで扱う場合、まず音源をキャプチャーして、WAVなりAIFFなどの扱いやすい形にしてやる。最終的に音楽CDにするのであれば、44.1kHz、16bitのファイルにしてやる必要がある。であれば、キャプチャーした後、ハードディスク上に作られるのは、500MB程度の大きさになる。
これを曲ごとに独立したものにしよう。
まず、あなたのライブに10曲あるとすれば、連続したオリジナルファイルから必要な部分を切り出して曲ごとに保存していく作業が必要だ。それを十回繰り返す。
それぞれに曲名をつけたり、ライブの日付と連番をつけたり、どのような名前で保存するかは各人各様だが、いずれの場合も、新しいファイル名をつけて独立したファイルとして保存することになる。
その結果、連続した500MBのファイルのほかに、合計して500MBとなる10個の断片、曲ファイルがハードディスク上にできる。言うまでもないが、これだけで、合計サイズは1GB。
この後、ノイズを除去したり、フェードイン、フェードアウト、ダイナミクス調整、EQなど、それぞれの曲に適した調整を付加していく。通常は、これらの変更の度に、新しいファイルを作っていく。普通、50分程度の音声ファイルを扱うのであれば、その8倍、4GB程度の空領域を確保しておきたい。最低でも2GB程度は必要になる。
こうなると、データのバックアップやポータビリティーの問題もでてくる。可搬型メディアで4GBを扱うとなれば、選択肢はDVD-RやDVD-RAMしかない。管理も大変だし、これだけファイルが巨大になると、単なるコピーだけでも数十分はかかる。ハードディスク上の読み込みや書き出しなど、様様な処理時間も無視できないものとなろう。
この問題を解決したのが非破壊編集だ。
非破壊編集であれば、先のライブ音源の編集という例で見れば、元の連続したライブのキャプチャーファイル一つと、バリエーションの数だけのプロジェクトファイルがあればいい。
Audacityのプロジェクトファイルは、1メガ前後。元ファイルとバリエーションの数だけのプロジェクトファイルであるなら、CD-R一枚で十分だ。一つの曲に対して思う存分、バリエーションを作成してもいい。これならプリプロ作業の全てをCD-R一枚に保存できる。このメリットは大きい。ファイルの命名規則さえ工夫すれば、整理も簡単にできる。
WavやAiffへのエクスポートは最終段階でこなし、これは別のCD-Rに保存。そのデータをもとにディスクアトワンスで音楽CDを焼けばいいのである。
非破壊編集ならポータビリティーの問題のクリアできるし、ファイルの読み込みに長時間を要することもなくなる。
基本的には、巨大なサイズのファイルを扱うユーザーほど、非破壊という仕様の恩恵にあずかることが多くなる。実際には、音声ファイルを扱うユーザーは誰でも、否応なく、巨大ファイルを扱わねばならなくなる。
CD一枚分程度の音を扱う以上、誰もが、Audacityの恩恵にあずかることができようし、クロスプラットフォームという特徴は、その後に重要な意義をもつものになるだろう。
今、Audacityでは、日本語化スタッフを募集している。
応募方法などは、次回以降に紹介する予定だ。
まだまだ、成長する音声エディタ、それが、Audacityだ。
今後とも、よろしく、お願いしたい。
Momoyo
The LIZARD
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2002年8月9日公開
バビロニックドットコムはAudacityを応援しています。
(C)babylonic.com Yasuo.Sugahara
2001-2002
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