■デジクリトーク

Ogg Vorbis ついにオフィシャルバージョン登場

モモヨ

【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1131   2002/07/23.Tue.発行号より



RC3版が出てから半年、ついに、Ogg Vorbisの正式版がリリースされた。

Ogg Vorbisについては、これまでも何度かお話ししてきているが、念のために繰り返しておくと、新しい音声圧縮エンコード・デコードシステムである。

現在、もっとも、一般的な音声圧縮はmp3。

他にも、リアルオーディオやマイクロソフトのウィンドウズメディアのように企業が個別で開発した音声圧縮システムがあるが、これらは、おしなべて、オープンではない。

大分前になるが、mp3形式のファイルについては、そのパテント管理者がライセンシーに対しての課金を公表したのは、すでに皆さんの知るところであろう。将来的に、mp3で作成されたデータにまで適応されるという計画が公表されており、これについて現在留保されているに過ぎない。というのが正しい現状なのである。

そこでOgg Vorbisが登場する。こちらは、使うのも自由なら、ソースもオープン。何らかの発展形を構築するのも自由。例えば、OSにBSDなどのUnix系のオープンフリーなバージョンがあるようなもの。その音声圧縮システムがOgg
Vorbisなのである。

業界の、そしてユーザーのmp3パテント所有者側のコメントに対する危機意識の反映か、Ogg Vorbisは、その開発が正式に表明されて以来、内外に多くの賛同者を得ている。去年の夏にはRC版ながらも、PC、Mac、Linux全てのプラットフォームでバージョン1.0が発表されるに至った。さらに、去年の一月、RC3がリリースされたが、同時にはじけたITバブルの余波を喰らって開発を支えていた会社が倒産。以後、ユーザーの寄付にたよって開発が続けられてきた。

それがついにオフィシャル版リリースである。めでたいことこの上ない。内容もかなりパワフルになっているし、マルチプラットフォームという特性にもさらなる磨きがかかっている。Mac版についてはOS9とOSX用のSDKも提供されているし、当然、プレーヤー、エンコーダーのバイナリ-版(実行ファイル)も用意されている。Mac以外でプラットフォームとしては、ウィンドウズは当然ながら、LINUX/UNIX、BeOSなどそれぞれのバージョンが用意されているから凄い。

本家Vorbisサイトでは日本語入門ページとして私が書いているページへのリンクが掲載されているが、日本語ページの更新は、動作検証の後になるので、あと幾日かかかる。とりあえずは、皆さん、各自ダウンロードして動作を楽しんでみたらいかがだろうか。

ちなみに、マルチプラットフォームということでは、面白いサウンドエディターを見つけた。その名をAUDACITY。本当に小さいプログラムで当然軽い。ちょっとした編集には最適だ。下記のリンクにWin版Mac版とLINUX版が用意されている。ぜひ遊んでもらいたい。

http://audacity.sourceforge.net/

最後にVorbisのURLを掲げておく。

http://www.vorbis.com/index.psp

モモヨ(リザード)

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http://www.babylonic.com/studio/artist/lizard/profile.htm