●Ogg Vorbisとは新しい音声圧縮のカタチ。
現在、もっとも、一般的な音声圧縮はmp3だ。リアルオーディオやマイクロソフトのウィンドウズメディアのように企業が個別で開発した音声圧縮システムがあるが、これらは、おしなべてアーティストやプログラム開発の自由が保障されていない。オープンではないのである。そこで、当然、マルチメディア環境におけるオープンプラットフォームを求める声があがる。
Ogg Vorbisは、そんな要求に呼応して誕生したオープンフリーな音声圧縮である。
※日本国内では、mp3では楽曲・作品の著作権がらみの問題と混同されがちであるが、インターナショナルな問題としては、mp3という方法でのエンコード、デコード、ストリーミングに関わる使用許諾の問題が優先する。
mp3が、ライセンシーに対しての課金を公表したのは、すでに皆さんの知るところであろう。この課金は、将来的に、mp3で作成されたデータにまで適応されるという計画が、現在公表されている。
これに対する危機意識の反映か、Ogg
Vorbisは、その開発が正式に表明されて以来、業界の内外に多くの賛同者を得、PC、Mac、Linux全てのプラットフォームでバージョン1.0が発表されるに至った。
同時にマルチメディアア−ティストに対して完全に開かれた環境を提供しようという運動の一環でもある。その音声圧縮部門と考えれば間違いない。
http://www.vorbis.com/index.psp
上記サイトへ行けば、ソースのみならず即実行可能なバイナリープログラムが入手できる。これを利用してアプリケーションを開発しても特許に拘束されることなく、ストリーミングやダウンロードなどのいわゆる音楽配信においても有料無料の別なく完全なフリーが保証されている。
一般に、フリーなものは不安定な場合が多いが、Oggは安定している。開発当初、従来のmp3よりサイズが小さく、かつ音質が良いものを目標に掲げていたのだが、実際にリリースされたバージョン1.0では、mp3より多少ファイルサイズが大きくなってしまっている。一方、音質の方は確かに良い。先に紹介したWinampなどのプレーヤー側でも対応をおえており、すでに、商用のサウンドエディターでも、対応しているものが出始めているくらいだ。
音の良し悪しを文章で書くには無理がある。人には好みもあるからだ。実際に自分の耳で確認するのが一番であろう。このOgg Vorbisとmp3の音声比較用としてbabylonic.comトップに、それぞれ128kbpsでエンコードしたオリジナルをアップしてある。興味がある方は、これで実際の音質を聴き比べていただきたい。
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