| WaveEditorのノイズ解析は凄い! |
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この先進テクノロジーから皆さんにご紹介したい。いや、紹介だけでなく、マスターしていただきたいのである。
まず、次のmp3ファイルを聴いていただきたい。どちらも100KB以下だ。さほど大きくないので、どなたもダウンロード可能だろう。
A 前
B 後
【ファイルA】
これは、私の海外の友人が自宅スタジオで録音したアカペラボーカルの歌いだし部分だ。 アカペラとは無伴奏のボーカルを意味する。
彼女はカナダに在住しており、私とインターネットを介してコラボレーションをしているのだ。そこで、私のところに送られてきたのが、Aのものだった。元のファイルがもっと長いのは、言うまでもないが……。
一度聴いていただけば、どなたにもわかるはずである。再生スタートと同時に、ノイズが聞こえてくるだろう。私達の周囲には数多くのノイズ源がある。いくらプロ用のマイクであっても、周辺の日常的雑音はいかんともしがたい。といって、ボーカル録音のために専用のスタジオをつくるというのは、日本より住宅事情がよいカナダとはいえ、よほど金持ちでないと不可能だ。で、ボーカルトラックには、このように雑音が入る。
自宅録音をしている方で引き語りなどを生録する場合、問題になるのが、この手の雑音だ。
ブーンという電源ハム音であれば、たいてい、60Hzか50Hzなので、その帯域をカットすればなんとかなる。雑音源が一定の周波数帯域に収まっているものであれば、従来のノイズキャンセリングでなんとかなった。しかし、mp3ファイルAのような、こうした日常のバックグラウンドノイズは、不規則で拡散したスペクトラム分布をもっている。
【ファイルB】
さて、こちらが何かというと、AファイルにNeroWaveEditorでプロセッシングしたものである。
どうだろうか? ノイズが消えているのがおわかりだろうか?通常、ノイズゲート方式のノイズキャンセルでは、歌声以外のノイズはバッサリ切れるが、歌声に重なっている部分は、なかなか対処できないものだ。Bでは声に重なっていたノイズも、ノイズ成分だけ、きれいに除去されており、しかも、ノイズのせいで濁っていた音がクリアになっているのが了解できよう。
これが、NeroWaveEditorの隠れた威力である。
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実際にノイズリダクション効果を体験する |
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プロが何か特別な機械を使って作った見本じゃないか?
そう疑われるのが当然なほど、劇的な効果だ。
たしかに、高級ノイズリダクションソフトを使えば同じような効果は得られるだろう。
しかし、繰り返しになるが、NeroWaveEditorさえインスツールすれば、それだけで同じ結果が得られるのである。
それを実際に、ファイルAを使って皆さんに体験してもらおうと思うのである。 そのため、まずダウンロードしたファイルをWaveEditorに読み込み、それをWave形式にしておこう。言うまでもないが、PCで音声ファイルを扱う場合の基本形がWAVE、拡張子.WAVのものだ。そして、通常、CDなどとの互換性も考えて、
44.1kHz 16ビット ステレオ 補注
というフォーマットで保存しておく。
これは、ファイルメニューからSave
As、あるいは名前をつけて保存を選んでやればいい。 で、またそれを読み込んでやるわけだ。
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これがWavにしたAを読み込んだ状態である。
補注 ちなみに、44.1kHzは、サンプリングスピード。これで音の周波数帯域が決まる。通常、そのフォーマットが扱える周波数帯域は、サンプリングスピードの半分以下とされている。そして、16ビットではダイナミックレンジが決まるわけだ。 |
| Step 1 範囲指定 |
以上の準備が整ったら、まず、音声信号のない場所、曲の冒頭やインターバルなど、ノイズ成分だけの場所を範囲指定してやる。
このとき音声信号が含まれている部分は絶対に指定しないこと。
アナログディスクを録音したものなどでは、曲間の無音部分がよいだろう。
ここでは、Aファイルの、右の図で、白くなっている部分を指定してやる。 |

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| Step 2 ノイズ解析 Noise Analysis |
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さて、次に、この部分の信号成分をWaveEditorに解析させてやろう。
メニューバーから、
英語版ならEnhancement→Noise
Analysis 日本語版ならエンハンス→ノイズ解析
の順序で選択していく。
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※ちなみに、本アプリは日英どちらの表示もできるが、私は、英字のものを使っている。これは他の音声編集ソフトで英語メニューに馴染んでいるからで、他意はない。
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次に、軽減レベルを調整する。リダクションしたい度合いである。 上図では、75パーセントになっている。これを今回は100パーセントにしてOKを押すそう。
さて、上の図では拡張メニューとかいてあるのは、今回は『エンハンス』と読み替えていただきたい。 |
| Step 3 あとはノイズリダクションを実行! |
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さて、次に、この部分の信号成分をWaveEditorに解析させてやろう。
メニューバーから、
英語版ならEnhancement→Noise
Reduction 日本語版ならエンハンス→ノイズリダクション
の順序で選択し、ノイズリダクション画面でOKボタンを押す。
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| これは簡単、いろいろ使えるぞ |
この結果、出来あがったものがB。
どうだろうか?
ノイズはカットされただろうか?
ユーザーが設定するのは軽減のパーセントだけ。 最初の選択でノイズ成分のみの場所を範囲指定すれば、あとはOKボタンを押す。 それだけだ。作業内容は、ほとんどデジタル処理をしているので、まず誰の環境でも似たような結果が出るだろう。
最初の範囲指定でノイズの標本化をしている。 ノイズ以外を含めるとそれもカットされる。意図的に使うならともかく、そうでない場合が大半だ。注意が必要だ。
●2002年8月18日追記
現在はAudacityというフリーウェアにも同様の機能が搭載されている。ただし、使ってみれば了解できるが、NERO
WaveEditorのようなグラフィカルユーザーインターフェースは搭載されていない。また、こうした強力なノイズリダクションを持つライバルの出現によって、WaveEditorの側でもノイズリダクションの仕様が変わっているようである。これまでに、比べて、リダクション量(減算量)を多くとる仕様になってきているのだ。その結果、減算値がノイズ量を超えると場合もある。その場合、逆に、逆相でノイズの尖頭値がノイズになることも考えられるので要注意だ。Audacityについては、コチラ。
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