| ●フランジャー |
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フランジャーは地下道、トンネル、土管などの円筒形状の音場をシュミレートするものだ。同時にジェットマシーン効果もだせる。
ニ台並べたプレーヤーで同じレコードを同時に再生し、その一方のターンテーブルのふちに手を触れてやるとジェット効果を出せる。その手法をフランジ(あるいはフランジング)という。ここからこの名前がついた。
英語バージョンなら電子楽器演奏者にそのまま理解できるだろう。日本語は少し癖のあるものになっている。
【Depth】
強さと表記されているパラメーターDepthは深みを演出するものだ。単位はミリ秒。次に説明するコーラスアンサンブルと同じく、ショートディレーを利用したエフェクトだ。アナログのエフェクトではBBDエコーという回路をつかっており、そのショートディレーのタイムを小さく揺すってやると、ビブラートがかかる。それを原音にミックスし、うねりのある音にするのがフランジャーだ。ここを0にすると単なるショーとディレーになる。0から5ミリ秒の設定が可能だ。
【Frequency】
Frequencyもアナログエフェクトからきているパラメーターだ。
BBDを使ったショートディレー回路の遅延時間を揺すってやる場合、そのコントロール回路にLFO(低周波発信器 ローフリケンシーオシレーター)からの信号を送ってやる。そのLFOの幅がDepthであり、そのスピードがFrequencyなのだ。ここでエフェクト音のビブラートのスピードを決めてやる。うねりのスピード調整だ。
【ステレオフランジャーのチェックボックス】
ここにスイッチを入れると、LRそれぞれの遅延信号を入れ替え、ちょうどバッテンを描くような回路構成になり、よりスペーシーな音響効果になる。
より広がりのある空間演出が欲しい時や、モノトラックをステレオにひろげたい時にここをチェックするといい。
この他は、例のミキサーがある。
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●コーラス |
コーラスも、パラメーターはフランジャーとまったく同じものだ。
それも当然で、コーラスとフランジャーは、ショートディレーの設定が異なるだけ。他はまったく同じだ。
アナログの電子回路も同じ。コーラスはフランジャーよりも短い間隔で音を繰り返している。こうした回路を総合して位相エフェクトと呼ぶのは、聞こえてくる効果が異なるにしろ、電子的回路はどれも同じ、ということからでもある。
プリセットショートディレーを短い順にならべると、フェーズシフター、コーラス、フランジャーの順になる。
基本的に、フランジャーもコーラスもDepthをゼロにすれば、そのままショートディレーとしてつかえる。原音をゼロにして、エフェクト音だけにすると、ビブラートエフェクトになる。
これは、もともと松下が4チャンネルデコーダー用に開発したBBD遅延回路を、ジェフベックがギターに使ったことから世の中に広まった。世界で最初のコーラスは、松下傘下のローランドにより作られたBOSSブランドから発売された。日本発の最初のエフェクトがこれだ。
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| ●リバーヴ |
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リバーブは、一番、馴染みのあるエフェクトだ。
昔のギターアンプなどではスプリングリバーブというものが搭載されていた。フェンダー社のツインリバーブなどは、その代表格である。安価なボーカルアンプもこれだった。音楽スタジオではプレートリバーブというものを使っていた。当然、このエフェクトを使えば、それをシュミレートできる。
しかし、最近のデジタルリバーブは、さらに先に進み、たんなる残響付加装置ではなく、空間を積極的に演出できるようになっているのだ。
パラメーターを見ていこう。
【リバーブタイム / Reverb Time】
これは、残響の持続時間だ。テスト用にクリック音を入力した場合、そこから何秒の残響にするかをここで決める。単位はミリ秒。40ミリ秒から最大7秒まで設定できる。
【ルームサイズ / Room Size】
ここで決めるのは、初期反射までの時間だ。
ディレーの項で説明したように、最初の反響(初期反射音)が聞こえてくるまでの時間差で私達は距離感を得ているのだ。
アナログ時代のリバーブは、音が入力されると同時にエフェクト音が生じていた。
しかし、自然な音響世界では原音と残響の間に微妙な時間差があるものなのだ。この時間差を設定するのがここだ。パラメーターの単位は平方メートルだ。10平方メートルから1500平方メートルまでの間で任意の設定が可能だ。いちいち、音速からディレー時間を計算しないですむのは、ありがたい。
【明るさ / Brightness】
これは残響のトーン調整用ローパスフィルターのカットオフ周波数である。残響は壁面の材質により音質が変わるものだ。通常は、その硬度に依存する。
例えば、大理石やガラス質の壁面の部屋は、木材のそれより、音質がハードな(周波数が高い)ものだ。コルクの壁では、残響はもけて聞こえ、耳につかなくなる。これも、よく知られていることだ。
それを調整するのがこれである。
ベーシックな機能のほとんどは備わっている。
残念なのは、曲線のある空間、例えばオペラハウス二階席やカテドラル、美術館など、カーブした反射壁や球面状の屋根のある音場をシュミレートできないことだ。
どうしてもシュミレートしたい場合は、まずリバーブで、もけた感じの、残響を付加してやり、これにゆったりとしたステレオフランジャーをかけてやればいい。理想を言えば、残響音に直接LFOでモジュレーションをかけ、うねりを持たせたいところだ。しかし、これでも近い雰囲気は実現できる。
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